ロゴ制作の費用は、作業の内容によって変化していき、同じ外注先でも価格が異なることも。そこで、ロゴ制作の費用はどのように決められているのか、算出の根拠となる主なポイントを紹介します。

作業量の多さ
ロゴ制作の費用の大部分を占めているのが、デザイナーの作業量です。例えば、1つのデザイン案で進めていく場合と、複数のデザイン案を見比べながら進めていく場合では、後者のほうが費用が高くなる傾向があります。

また、1つのロゴの情報量が多くなるなど、デザインが複雑になるほど高価になりやすいこともあります。さらに、1つのロゴデザインの作成に関わる人数によっても価格が変わるなど、外注先の作業環境もロゴ制作の費用に差がつく要因になります。

デザインの独自性
ロゴのデザインを作る場合には、外注先によってイチから作る場合と、既存のテンプレートの組み合わせから作る場合の2パターンあります。イチから作る場合は、個性を打ち出すことができる一方で、費用は高めです。

既存のテンプレートを組み合わせる場合は、短納期や安価などのメリットがあります。しかし、どこかで見たデザインに仕上がるケースもあるでしょう。全く同じロゴになるリスクは低いですが、個性のあるデザインを作るのは難しいといえそうです。

修正回数
ロゴを外注するときは一般的には最終的なロゴデザインが決定する前に、デザイン案への意見や要望を相手に伝えることができます。しかし、修正依頼の回数が多いほどデザイナーの工程が増えてしまうために、費用が高くなる傾向があります。

また「修正回数は2回まで無料、その後のは修正1回につき〇〇円」などのプランが設けられているケースもあります。この場合には、修正の多さではなく依頼する回数によって費用が変わるために、デザインの出来上がりにこだわるほど最終的な費用は膨れ上がってしまうケースもあるので注意が必要です。

納期までの日数
一般的に、ロゴデザインを外注すると外注先からデザイン案の提出日や最終納期といった、制作開始から完成までのスケジュールを教えてもらうことができ、基本的にはその内容通りに工程が進んでいきます。外注先によっては納期までの期間短縮を依頼することが可能ですが、その分費用が割増になることが多いです。

また、修正回数が増えたことで納期が延びた場合でも割増料金になるため、外注するときには余裕を持って依頼することが大切です。

権利関係の手続き
依頼者のために作成したロゴデザインであっても、基本的に制作した会社に著作権が帰属します。しかし、制作者に著作権があると、「自由にロゴを使えないのでは?」という不安がありますよね。そのため、著作権を依頼者へ譲渡するのが一般的で、この権利の譲渡に費用が発生することがあります。

また、弁護士と連携している制作者の場合には、著作権だけでなく商標利用の手続きなども同時に行ってくれることもあります。権利関係の手続きにかかる費用は、後々必要になる手続きです。結局、弁護士へ依頼するケースも多いため、今後の手間などを考えると権利関係の手続きまで一括して担当してもらうほうがコストパフォーマンスが高いでしょう。